RACCOON TECH BLOG

株式会社ラクーンホールディングスのエンジニア/デザイナーから技術情報をはじめ、世の中のためになることや社内のことなどを発信してます。

[みんなで学ぶ。マネジメント初心者向け研修]マネジメント読書会のススメ

こんにちは、たむらです。

今回は『マネジメント読書会のススメ』と題して弊社の有志メンバーで行っているマネジメントに関する読書会を紹介したいと思います。

読書会開催の経緯

通常、組織にはリーダーやマネージャと呼ばれるいわゆる管理職が存在すると思います。
でもリーダーやマネージャは「役職」であり、「職種」として存在する訳ではありません。その為基本的には担当する業務の職種を経験した上で徐々に任される範囲が拡大し、結果的に役職を担うというケースがほとんどではないかと思います。

しかし、(エンジニアだけに限った話ではありませんが)エンジニアリングのスキルとマネジメントのスキルって同じスキル軸上にあるものではないですよね。エンジニアの職域であれば、プロジェクトマネージャなどを経験している人であれば勿論重なる部分はあると思いますが、それまで培ってきていた経験とマネージャとして求められるスキルには大きな隔たりがあるものだと思います。

またマネジメントは原則として”人”を相手にするので、やり方にセオリーはあっても正解はないものでもあります。「人の管理なんて面倒だし大変。まして(好きで選択した職種で得た)経験は生かせないし、スキルの相互関連も大して見出せない」。この忌避感が近年「マネージャにはなりたくない」と考える人が多くなっている一番の理由でしょう。




さて弊社でも、リーダーやマネージャに就任する際の徒手空拳状態を補完するために幾つかの研修やカリキュラムが当然用意されています。
が、就任時に行う数時間の研修では当然装備が十分になる訳もなく、せいぜいこん棒と布の服を装備できる程度です。自分自身で実践を通して知識の習得を行いながら継続的に学んでいかねばなりません。

ここで2つの課題が出てきます。

1.何を・どの様に学んでいくか?

私はマネジメント手法はその人の個性に合ったものを選択することが大事だと思っています。そのやり方が良いと自分自身が思っている必要が当然ありますし、自分のキャラクターに合わないことを無理してやろうとしてもどこかで破綻してしまいます。

とはいえ、世の中には本当に沢山のマネジメント手法があり目移りしてしまいますよね。そこで私のおススメの方法を1つ紹介させてもらいます。
それは、①自分が興味をもてた1つの手法/考え方を選択し、それをとことん実践する。②合わなければ変更する&課題があった部分を補完するものを継続的に検討する/探す というやり方です。このやり方だと、最初に軸となるものを定めておくことである程度一貫した体系だった学びが得られるし、過不足を他の考え方から肉付けしていくこともしやすいのではないかと思っています。

2.では、自分に合うマネジメント手法をどうやって探すか?

まず最初に、役職を担う際に自分が何を大事にしたいか?自分に求められていることはどんなことなのかを定めることが重要です。そして、実際にそれを実現するための知識とスキルを身に着けようとする際には沢山の選択肢を知っていることが必要になりますよね。

でもリーダーやマネージャに就任した時なんて、実業務はもちろん、慣れない管理業務も加わり中々時間が取れないものです。知識やスキルの習得に割当てられる時間も取りにくくなっているでしょう。新任のリーダーやマネージャの業務負荷が高くなりがちなのはこういった背景もあって起きているのではないかと思っています。

ここで、やっと本題の読書会の出番です!!

マネジメント読書会は上記の様な課題背景を踏まえ、下記を実現するための1つのアプローチとして始まりました。

開催手法

開催手法は下記の様なやり方で行っています。
基本は書籍から先人の知恵を学ぶ形ですが、知識を得たい参加者が、それぞれが読んだ本をダイジェストで紹介することで概要と手法のリストを手早くインデックス化できることを目指しています。

概要

会の進行

  1. 開催前にテンプレに沿ってHackMDに紹介者が内容を記載
  2. 下記の流れで1回につき、1名30分程度、2名を目処に開催する
    • (参考にできる部分、取り入れようと思う部分を中心に)テンプレをベースに書籍の紹介(15分)
    • 質疑応答・意見交換(15分

詳細は、実際のログを含めてHackMDに上がっています。
どんな書籍が選択されどんなエッセンスを抽出したか、興味がある方はぜひ見てみて下さい。

実際にやってみて

既に10回以上の開催をしていますが、多くの書籍が紹介され実際のマネジメント業務に生かせているという声を参加者から貰っています。発表者の負担がそこ迄大きくないことも勉強会を継続できている理由の一つになっていそうです。

現状はエンジニアメンバーが参加者の大半なので、組織運営としてのマネジメントに留まらず、プロジェクトマネジメントに関わるものなども扱っており、裾野広く学ぶ機会にしています。最近では他部門の有志メンバーも参加してくれているので、更に様々な分野の「マネジメント」を学ぶ場にできればいいなと思っています。いずれは社外向けのイベントにしてみることなんかも考えてみたいですね。

おわりに

ラクーンではこういったメンバー有志で行う研修や勉強会が他にも色々あるのですが、その企画開催の原動力となる「課題感」や「好奇心」が、提供するサービスの向上はもちろん、各メンバーのキャリア成長にも繋がるものとして大事だと考えているからです。こういった社風はオリジナルの自社サービスにこだわってきた会社だからこそなのかもしれませんね。

さて、こんなラクーンでは新しい仲間を絶賛大募集しています!
私達と一緒に働きませんか?興味がある方はぜひご応募ください!
採用情報はこちら

それでは。

一緒にラクーンのサービスを作りませんか? 採用情報を詳しく見る

関連記事

運営会社:株式会社ラクーンホールディングス(c)2000 RACCOON HOLDINGS, Inc