RACCOON TECH BLOG

株式会社ラクーンホールディングスのエンジニア/デザイナーから技術情報をはじめ、世の中のためになることや社内のことなどを発信してます。

技術イベントが社内にもたらした変化と効果

※この記事は めぐろLT Advent Calendar 2023 の1日目です。

こんにちは、さいとうです!
12月ですね。あっという間に今年も終わりそうですが、みなさんやり残したことは無いですか・・・?
そうですね!!アドベントカレンダーですね!!!!

ということでこの記事は、ラクーンが共催参加させていただいている「めぐろLT」というイベントのアドベントカレンダーの記事になります。

ここ半期の取り組みについて

2023年5月、コロナが5類になったこともありエンジニア界隈のオフラインでの勉強会が盛んになっていました。
ラクーンも例に漏れず、外部とのタッチポイントを増やしたいという考えから、ここ半年ぐらいで外部勉強会への参加や開催を積極的に行っていました。

やっていた内容は主に下記になります。

特に「外部勉強会での登壇」についてですが、
2023年12月時点でラクーンには現在45名のエンジニアが在籍していますが、
今まで外部に対するアウトプットを積極的に行っていたかというと、一部人に留まっていた印象でした。

この半年で「外部勉強会での登壇」を頑張ってみようと、一念発起したところ下記のような結果となりました。

集計項目
登壇参加イベント数 8イベント
登壇回数 13回
ユニーク登壇者人数 12人

所属エンジニアの4人に1人以上が外部登壇を果たしました!

予想よりも多くの人に登壇経験を積んでもらえて非常に嬉しい結果となりました。
また、社内で行っていた業務の中で社外でも発表できる内容が多くあったという認識が持てて、
プロダクトを支えてくれている開発メンバーの自信にも繋がったかなと思います。

ちなみに参加イベント数8の内、5イベントは共催参加させていただいている「めぐろLT」でした笑
大変お世話になっております!

めぐろLTについてはこちらから

非常に心理的安全性が高い参加しやすいイベントだと思います。

幸いにも多くのメンバーが登壇してくれたので、社内の外部勉強会参加者メンバーを対象にアンケートを取ってみました。

アンケートの内容とその結果

行ったアンケートは下記のような内容になります。

それぞれ結果を見ていきたいと思います。

登壇前のハードルについて

「ハードルがある」と回答した人は、意外にも全体の50%でした。(もっと高いと思っていました)
あると回答した人は主に下記のようなハードルを抱えていました。

心理的なハードルと、物理的なハードル両方があったようです。
心理的なハードルは、未知に対する漠然とした不安だったり、ターゲットが絞れず内容に苦慮するという部分が具体的な内容かなと思いました。
あるあるだと思いますが、改めて認識できました。
また、物理的はハードルについては、仕事で忙しい中プラスアルファの準備を行う必要があるので、確かに大きなハードルになり得ると思います。

次にこれらが登壇後どのように変化したかを見てみたいと思います。

登壇後のハードルについて

登壇前後のハードル

登壇後にハードルを感じる人は、10%減って全体の40%になりました。
この変化の中には、「ハードルを感じていた」 → 「ハードルを感じなくなった」という変化だけでなく、
「ハードルを感じていなかった」 → 「ハードルを感じるようになった」
という逆の変化があった人もいて、面白い結果となりました。

ハードル有りから無しになった人の意見としては、下記の様なものが有りました。

不安に思っていた部分が、イベント後の交流会などで解消されたようです。

登壇すると、それ自体が交流会で話すネタになるので、良い体験になりやすいみたいですね。
逆に言えば、フィードバックがもらえる場がないと、この部分の解消に対する効果は少し下がりそうです。
その場合は社内でしっかりフィードバックがあると良いのかもしれません。

逆にハードル無しから有りになった人の意見は、「質疑応答にうまく答えられず、アウトプットの内容に対する理解度が足りないと感じた」というものがありました。

こちらはアウトプットにチャレンジした結果、課題を見つけたパターンですね。
そもそもチャレンジしないと課題は見つからなかったわけなので、良いことと捉えてまたチャレンジをしてほしいなと思います。

その他、下記のような意見が上がっていました。

他社の方との交流を通じて刺激を受けたという意見がありました。社内だけだと起きない事象なので、非常に良い効果だと思います。

また、登壇するに当たって準備時間というのは必ずかかるものなので、
組織としてこの活動を推進するなら時間確保を行うというのは必要なことなのかもしれないと認識しました。

外部勉強会で登壇しようと思った理由

登壇前のハードルと、登壇前後のハードルの変化についてまとめてきましたが、やはり登壇することには一定のハードルが有ることがわかりました。
そういった前提の中、なぜ登壇をしようと思ったかを回答してもらいました。

基本的に好奇心、上昇志向が登壇への動機になっているようでした。
こういった気持ちを持っているメンバーが多くいることは非常に嬉しいことですね!

面白いと思ったのが、「エンジニア部門の外部への露出は、会社のサービスが伸びていくことに対して必須事項だと思った」という意見です。
確かに、伸びているサービスを運営している会社のエンジニア部門は、必ずと言っていいほど外部への露出を行っています。
これを必要十分条件として捉えているわけですね。

外部露出をしているということは、それだけ外に向けて発信できることが有るということなので、技術力の高さとイコールになる部分もありそうです。

業務でチャレンジ → 外部に対して発信

という黄金パターンを確立することは、この活動を継続的行うことに対して必要なプロセスだと再認識しました。
ラクーン技術戦略部のDivision(年間の目標)でもスキルアップアクションを継続的に行うことを掲げているので、この活動とは良くマッチしていると言えそうです。

外部勉強会に参加することを勧めるか否か

こちらの設問は、「勧める」という回答が100%という結果でした。
理由は下記のようなものがありました。

主には情報収集自己のメンテナンスに対して効果があるという意見でした。
私自身も色々な外部の勉強会に行っていましたが、様々なポジションやステージの人が集まるので、基本的に情報収集には事欠かないイメージを持っています。
他の会社の同じようなポジションの方がどのような考えを持っていてどのようなことをしているを知ることで、一般的に何が足りていなくて、何が十分なのかのレベル感を知ることができました。
こうしたメリットを享受できることは、今回外部勉強会に出ていたメンバー間で共通認識が作れたように思います。

まとめ

前提として今回のアンケートは生存者バイアスがかかっているので、組織全体で見た時にマジョリティの意見ではないかもしれません。
ただし、こういった活動を通して様々な効果が得られることは、ほぼ間違いのないものになったかなと思います。
社外に一歩踏み出すのは人によっては高いハードルになることかもしれませんが、ラクーン社内ではこのハードルを徐々に低いものに変えていけている実感を持つことができました。

今の組織の状態は、イノベーター理論で言うと、アーリーマジョリティー(前期追随層)の段階です。
確かに最初は私が話を持ってきて、登壇を勧めて・・・という流れから、何のレコメンドもしない状態で自主的な登壇者が現れるような形になって来ています。
ここからどれくらい増えるかはわかりませんが、次の半年はこの好循環が維持させるような体制を組んで行きたいと思います。

社外に露出することは、会社や組織のブランディングを狙ってのことでもありますが、これを達成するには「継続」が一番大事だと思っています。
この半年流れを踏襲して、これからも社外へタッチポイントを広げていきたいと思います!

そして、「登壇に興味あるけど。。。」という方は、ぜひ一度チャレンジしてみてほしいと思います!
冒頭でお話しためぐろLTや、ラクーン主催で行っているイベント「Raccoon Tech Connect」では、できるだけ参加しやすい雰囲気作りを行っています。
ご興味あればぜひぜひ参加してみて下さいー!
そしてどこかの勉強会でお会いしましょう!?

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