RACCOON TECH BLOG

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パワポの資料更新をエージェントに任せてちょっとでも楽をする話

こんにちは、技術戦略部のやすだです。

1月がすぐに終わりましたね。
このままいくとあっという間に4月になりそうです。
4月といえば新卒研修。というわけで今回は新卒研修の講師担当に向けての記事です。

さて、弊社では4月入社の新入社員向けに全体研修を実施しています。
カリキュラムは幅広く、研修の講師役が変わったりするケースなどもままあります。

ゼロから作成しようとするとコストが高くなりますし、既存の研修内容との整合性もとりたいところです。
なので過去の研修資料に手を入れて使おうというのが定石かと思います。

ただ、既存資料を一通り手直しするのもまたしんどいですよね。
パワポのスライドを開いて、文章を修正して、画像を入れ替えて、レイアウトを調整して……。
しんどいことがあるなら楽にしてナンボ。
というわけで今回は既存資料を使いつつ、よしなに手を入れようという記事です。

既存資料の活用とAgentの利用

既存の研修資料は大抵パワポで作成されているかと思います。
パワポのスライドは編集が面倒なので、直接編集するのは避けたいところです。
そこでAIエージェント(以下、Agent)に編集をお願いしちゃいましょう、というのが今回の趣旨です。
ざっくり下記の手順で対応できるといいかなーという感じです。
1. パワポの資料をマークダウン化
2. マークダウン化した資料をAgentが修正
3. 修正したマークダウンをスライドとして出力

手順詳細

※ 本記事のコマンドはmacOS/Linux環境を前提としています。Windowsの場合はWSL等をご利用ください。
※ Python 3.x および Node.js がインストールされている前提です。

1. パワポの資料をマークダウン化

パワポのスライドをAgentに編集してもらいやすいようにまずはマークダウン化しちゃいましょう。
今回はpptx2mdというOSSライブラリを使いました。

インストールはこれだけ。楽。

pip install pptx2md

使い方もシンプルです。

# 基本的な使い方
pptx2md input.pptx -o output.md

# 画像も一緒に出力する場合
pptx2md input.pptx -o output.md --image-dir ./images

なお、複雑なアニメーションやSmartArt、グラフなどは変換されないため、必要に応じて手動で補完してください。

変換後のマークダウンはこんな感じになります。

# スライドタイトル

- 箇条書き1
- 箇条書き2

![スライド内の画像](./images/image1.png)

---

# 次のスライド
...

2. マークダウン化した資料をAgentに修正してもらう

マークダウン化した際にスライドのコメントなどもそのままになるので編集が必要です。
まぁこれくらいは許容範囲。

Agentには下記のようにお願いすればよしなにやってくれます。

# プロンプト例
- 「○○のセクションについて、最新の情報に更新して」
- 「各スライドの説明文をより分かりやすく書き直して」
- 「△△の概念について、具体例を追加して」

マークダウン形式なのでAgentとの相性も良く、差分確認も容易です。

3. 修正したマークダウンをスライドとして出力

フォーマットがパワポである必要は無いですが、研修でスライドとして利用したいところです。
Marpはマークダウンからスライドを生成できるツールです。
VS Codeの拡張機能(Marp for VS Code)を使えば、リアルタイムでスライドをプレビューしながら編集できます。

CLIでスライドを生成したいので、marp-cliをインストールします。

npm install -g @marp-team/marp-cli

マークダウンファイルの先頭にMarp用の設定(front-matter)を追加します。

---
marp: true
theme: default
paginate: true
header: '新入社員研修 2026'
footer: '© ラクーンホールディングス'
---

# スライドタイトル
...

スライドの区切りは --- で行います。pptx2mdの出力をそのまま使えることが多いです。

出力コマンドはこんな感じ。

# HTMLとして出力(ブラウザで表示可能)
marp slide.md -o slide.html

# PDFとして出力
marp slide.md -o slide.pdf

# パワポ形式で出力(pptx)
marp slide.md -o slide.pptx

マークダウン化した時点で既存スライドのデザインは無くなってしまいますが、Marpではテーマを適用できるので問題ありません。
組み込みテーマ(default, gaia, uncover)の他、CSSでカスタムテーマも作成可能です。

まとめ

今回紹介した手順をまとめると以下の通りです。

  1. pptx2md でパワポをマークダウンに変換
  2. AIエージェント にマークダウンを編集してもらう
  3. Marp でスライドとして出力

この方法のメリットは以下の点です。

研修資料に限らず、定期的に更新が必要なスライド資料の管理にも使えるアプローチになっているかと思います。
内容のコアな部分は講師が担うとして、細かい修正や最新情報の追加などはAgentに任せることで効率化が図れます。
効率化できるところはどんどん楽をして、価値を出す部分に集中していきましょう!

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