Shokz OpenCommの調子がおかしいと思ったら、故障を疑う前に試すべきたった一つの解決策
情シス担当のますいです。
Shokz社製のヘッドセットOpenCommは、骨伝導で聞き取りやすい音質とノイズキャンセル性能の高いマイクが特徴で、弊社でも利用者の多い人気商品です。
ところが最近、OpenCommのマイクが認識しなくなった等の不具合を訴える利用者が度々訪れるようになりました。
症状
症状は人によって微妙に異なるのですが、
- ビデオ会議で相手の音声は聞こえるが自分の音声が伝わっていない(マイク自体は認識している)
- ↑の症状がZoomやTeamsで出るがアプリによっては問題なく使える
- マイクの音量調整ができない(サウンド設定で音量コントロールバー自体が表示されない)
- Bluetooth接続がオーディオのみの認識でマイクが接続されない
- 音声がまったく出ない
など、主にマイク関連がおかしくなることが多いです。
症状が発生したOpenCommを別のPCに接続すると正常に使用できることから、OpenComm本体の異常ではないことがわかります。
しかし、他の人が使っていたOpenCommを症状の発生したPCに繋いでも症状は発生せず、特定のPCに特定のOpenCommを繋いだときだけ発生するという謎の状態でした。
試行錯誤
以下のような基本的な対処法を試してはみたのですが、いずれも解決には至りませんでした。
- Windows Update
- PC再起動
- BIOSアップデート
- Bluetooth接続の削除、ペアリングのやりなおし
- OpenCommのファクトリーリセット
- オーディオドライバの再インストール
何をやっても効果がなく、半ば諦めて最後にダメ元で、と思って以下のことをやってみました。
USBホストコントローラの削除
デバイスマネージャーを開き、ユニバーサル シリアル バス コントローラー を展開するとIntel(R) USB 3.10 eXtensible Host Controller
というドライバが2つ並んでいるのが見えます(機種によっては USBのバージョンが異なるかもしれません)。
これらを、それぞれ右クリして削除します(片方は削除してもリストからは消えませんが問題ありません)。削除後、再起動すれば自動的に復活しますのでご心配なく。
※削除すると再起動するまでBluetoothやUSBのデバイスは動作しなくなります。
そして、PCを再起動したところ嘘のように問題は解消していました。
上記のようにOpenCommにまつわる様々な症状がありましたが、いずれもこの手法で解決しています。OpenCommで謎の症状に悩まされている皆様、ぜひ一度お試しください。
なお、ローカルの管理者権限を所有していないユーザがログインした状態で上記操作を行う場合は、デバイスマネージャを管理者として実行することで(管理者の方がID・PWを入力して)操作することができます。
下記のように devmgmt.msc
を検索すると管理者として実行メニューが出ます。
さて、ラクーングループでは一緒に働く仲間を募集中です。
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