インフラエンジニアのETOです。  

弊社は間もなく本社を移転するため、準備に追われていて忙しい日々です。
なにかと人手不足なので、一緒に働いてくれる方を募集中です!


前回の「格安サーバで作る ESXi+NFS(ZFS) の仮想マシン環境(2)」に引き続き、今回はいよいよ「仮想マシンホストサーバ」を構築し、仮想マシンを作ってベンチマークをとりたいと思います。
3回目になりますこのお題も、今回で最後です。張り切っていきましょう!

・今回使うもの
 ・仮想マシンホストサーバ
  ハード: HP ML110G7 
      メモリ 16GB
      USBメモリ起動 8GB
      HDD ナシ ZEROスピンドル!
 
 OS: ESXi5.0 Update 1 
      "VMware-VMvisor-Installer-5.0.0.update01-623860.x86_64.iso"を焼いた起動メディア一枚。
       ※ESXi5.0用のライセンスキーもisoダウンロードの際に控えておいてください。


・構成図
今回は左側の「vmhost01」をセットアップします。
kousei




・前準備
ML110G7の内部USBポートに起動用のUSBメモリをさします。

前面スロットからHDDを抜きます。
抜いたHDDの転用先がないという方はそのままでも結構です。

ネットワークを結線します。
前回作ったNFSサーバも結線して起動しておいてください。 

BIOSの設定を調整します。
ML110G7とESXi5.0は標準設定のままだと、紫色(?)のエラー画面が出て起動しません。
これを回避するにはBIOSの以下の項目を調整する必要があります。
HP Power Regulator: OS Control Mode
HP Power Profile: Custom
Advanced Power Management Options Minimum Processor Idle Power State: C6 States
参考:vSphere 5.0 on HP ML110 G7 

↓このあたりです
ML110G7_BIOS_2

 
 

・セットアップ手順 
ESXi5.0 Update 1 をインストールします。
BIOSの設定が正しく行われていれば詰まるような箇所はないと思います。

注意が必要なところのみ抜粋します。
Select a Disk to Installation or Upgrade
※インストール先にUSBメモリを選択。
※HDDを搭載したままの人はインストール先に注意。

Please select a keyboard layout
※Japaneseを選択。
あとは画面の指示に従ってインストールしてください。


インストールが終了して、再起動後にやるべきことは、
  1. ESXiサーバの管理用ip設定
  2. VMware vShpere Clientのインストール
  3. ESXiサーバの構成設定(ライセンス、NTP、ネットワーク、ストレージ)
になります。


1. ESXiサーバの管理用ip設定
再起動して黄色いESXiの画面になったらF2を押してログインし、
[Configure Management Network]→[IP Configuration]
を選択。
構成図の通りにipを設定していきます。必要な方はご自分の環境に合わせて変更してください。
IP Address [192.168.0.1]
Subnet Mask [255.255.255.0] 
Default Gateway [192.168.0.254]
 0U1_01

SSHでESXiに直接ログインしたい方は
[Troubleshooting Options]→[Enable SSH]
もやっておきましょう。色々と便利です。


2. VMware vShpere Clientのインストール
設定したipにブラウザでアクセスするとクライアントをダウンロードできるページが表示されます。便利ですね!
ダウンロードしてインストールしてください。

ちなみに既に旧バージョンのクライアントがインストールしてある場合は、クライアントでアクセスするとバージョンアップファイルが自動的にダウンロードされます。
 

3. ESXiサーバの構成設定(ライセンス、NTP、ネットワーク、ストレージ)
クライアントでESXiサーバにアクセスして構成設定をしていきます。
 0U1_02

・ライセンス設定
isoダウンロードの際に控えておいたライセンスキーを入力してください。

・ NTP設定
適当なNTPサーバを設定してください。nictmfeedあたりでよいでしょう。
設定後に、起動ポリシーを[ホストに連動して開始および停止]にしてサービスコマンドから[開始]しておいてください。
仮想マシンは時計がずれやすいので、ホストサーバ側の時計を正確に保っておくのは意外と重要なことです。

・ネットワーク設定
管理用に登録したip側のネットワークは既に構成されていると思いますので、NFS用のネットワークを追加します。
ネットワークの追加画面から[接続タイプ]で[VMkernel]を選択してNFSネットワーク用のip(10.255.255.1)を設定します。必要な方はご自分の環境に合わせて変更してください。

↓成功すればこのような感じになります。
0U1_03
・ストレージ設定
ストレージの追加画面から[ネットワークファイルシステム]を選び、NFSサーバの情報を入れていきます。ご自分の環境に合わせた方は適宜読み替えてください。 
サーバ: 10.255.255.100
フォルダ: /datapool/nfs01
データストア名: nfs01 
ネットワークの設定と、前回作ったNFSサーバの設定がうまくいっていればここで詰まることはないはずです。



これで「仮想マシンホストサーバ」の作成は完了です!



仮想マシンでベンチマーク
早速Linux(CentOS5)の仮想マシンを1台作ってベンチマークを取ってみましょう。
[ファイル]→[新規]→[仮想マシン]から仮想マシン作成を行います。

各パラメータは以下のとおりです。
名前 linuxtest
データストア nfs01
ゲスト OS CentOS 4/5/6(64ビット)
CPU 2
メモリ 4096MB
NIC 1
NIC1ネットワーク: VM Network
NIC 1タイプ E1000
ディスクプロビジョニング: シン プロビジョニング
仮想ディスクサイズ: 30GB
 
 仮想マシンが追加されたら、
[インベントリ]→[仮想マシン]→[コンソールを開く]
で仮想マシンのコンソール画面を開き、今回はCentOS5.8をインストールします。

↓コンソール画面からインストール用のisoイメージを直接マウントすることができます。
0U1_04

 
CentOSのインストール部分は割愛させていただきます。 


さて、無事にインストールができたでしょうか。
次はbonnie++でベンチマークタイムです。ドキドキです。 
[root@centos5~]# bonnie++ -d / -n 128  -u 0
~中略~
Version  1.03       ------Sequential Output------ --Sequential Input- --Random-
                    -Per Chr- --Block-- -Rewrite- -Per Chr- --Block-- --Seeks--
Machine        Size K/sec %CP K/sec %CP K/sec %CP K/sec %CP K/sec %CP  /sec %CP
centos5                4G 42153  71 96249  17 39526   8 53224  85 101409   7 14859  18
                    ------Sequential Create------ --------Random Create--------
                    -Create-- --Read--- -Delete-- -Create-- --Read--- -Delete--
              files  /sec %CP  /sec %CP  /sec %CP  /sec %CP  /sec %CP  /sec %CP
                128 65598  70 +++++ +++ 126228 100 94847  99 +++++ +++ 120353  99
NFS越しですが、シーケンシャルでread/write共に100MB/s近く出ています。
今回は1000BASE-Tでネットワークを組んでいますので、理論値の限界は125MB/s。
そう考えるとなかなかいい数字が出ているのがお分かりいただけると思います。



おわりに
今回はひとまず基本をおさえていただきたいということで、あえて安い機材構成を使いましたが、
UPSや冗長化電源、RAIDカード、LANカードを追加していただくことで、さらに可用性の高いシステムを
手軽に構築することが可能だと、実感いただけたかと思います。

全3回になりましたが、このお題も今回で終了です。長々とお付き合いいただきありがとうございました!