RACCOON TECH BLOG

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全社向けにメンバー向けのマネジメント勉強会を開いた話

みなさんこんにちは!刀とYのさいとうです!(M1見ました?令和ロマン面白かったですねー!)

さて、私の所属する技術戦略部では、技術に関する勉強会が盛んに行われています。
また、ラクーンの社内ではスペシャリスト資格(通称S資格)というもの取得した方たちが行う、S資格者研修というものがあります。

上記のように、ラクーンは勉強会の機会が多い会社ですが、常日頃からマネジメント分野の勉強会は少ないなぁと思っていました。

0というわけではなく、例えば、マネジメントの読書会はありましたし参加もしてました!
もちろんリーダーやマネージャー向けのマネジメント研修も有りますが、私が考えていたのはメンバーに対するマネジメントの学習機会の少なさです。

私は普段からエンジニア部門のマネジメントをしていて、マネージャー資格(通称M資格)もいただいているので、
謎の使命感に駆られ、ラクーン全社に向けてマネジメントの勉強会を開催しました。

この記事ではどういった狙いでターゲットを設定し、どういったテーマの勉強会を行ったかを紹介していきたいと思います!

マネジメント勉強会を開いた目的

この勉強会の目的は主に2つあります。

1つは、マネジメント業務に対する理解を底上げし、興味や関心を強める事
もう1つは、現在マネジメント業務を行っている層の業務難易度を下げる事

です!

1つ目の「マネジメント業務に対する理解を底上げし、興味や関心を強める事」は、言葉の通りです。
マネジメント業務というのは外からは何をやっているのか分かりにくいものです。
故に、興味を持たれにくい、持っていても中々内実を知りにくいという背景があります。

個人的には、マネジメントはもっと民主化されるべきだし、マネジメントの面白い部分をもっとみんなにも知ってもらいたいと思っていたこともあり、
この勉強会の開催に踏み切りました。

2つ目の「現在マネジメント業務を行っている層の業務難易度を下げる事」は補足が必要だと思うので説明していきます!

突然ですが、みなさんはこんな言葉を知っていますか・・・?

「魔法はイメージの世界だ。イメージできないものは魔法では実現できない。」

・・・

そうですね。葬送のフリーレンですね。
僕はこの言葉を聞いたとき、魔法もマネジメントも一緒だなと思いました。(いやほんとに)

「マネジメントはイメージの世界だ。イメージできないものはマネジメントでは実現できない。」

ということですね。
いきなり突飛なこと言い出したなと思ったあなた、もう少しお付き合いくださいね笑

マネジメントは、管理対象の仕事や組織が上手くいくように、色々手を加えたり加えなかったりする作業です。
これを行う際に、「イメージ」というものがものすごく重要になってきます。

施策を打つ際に、その施策が上手くいく「イメージ」がないと、求める効果はほぼ確実に得られません。
もっと具体的に言うと、、、

こんな感じのことを、抽象から具体に落としていって、上手くいくイメージを持てるかを考えます。
時には、社内の名簿を一人ひとり見ながら、イメージを具体的にしていきます。

この「イメージする」作業の時に、メンバーがリーダーの意図を正しく理解できるかという部分が大きく関わってきます。
そして意図の理解度は、メンバーのマネジメントの知識の獲得で上げることができます。

からくりとしては、マネジメントを得ることでリーダーの狙いが分かるようになり、結果意図が分かるようになるということです。

ちょっと長くなりましたが、簡単にまとめると、

マネジメントの勉強会を全社向けに開くことで、

というのが、目的になります!

とりあえず今年は2回開いたので、次のセクションからはその内容を簡単に説明していきます!

実際のテーマ

実際に開催した研修のテーマは下記になります!

1on1を受ける人向けの研修

この研修はその名の通り、1on1を受ける側の人をターゲットにした研修です。

実は1on1というのは大枠となるやり方が決まっているものです。
具体的には、

などなどです。

ラクーンでは概ねの部署で1on1を導入していますが、導入する側(リーダー)と導入される側(メンバー)では、1on1に対する知識の乖離があると感じていました。
特にメンバー側は1on1を学習するタイミングが無いので、「定期的に行われる上司との1対1での面談」という位置づけになってしまっているなという印象を持っていました。
故に、

というようなことが起こっていそうだと仮定しました。

1on1の時間を上手く使えればマネジメントはかなり楽になるので、まずはこの問題を解消すべく初回のテーマとしました。

詳細な内容に触れると膨大な量になるのでここでは触れませんが、アジェンダと簡単な内容を紹介します。

  • アジェンダ
    1. 1on1の目的とルール
    2. 1on1の流れ
    3. 受ける側が持つよくある悩みや弊害
    4. 成功例
    5. まとめ

大まかな内容は、

などを紹介するものにしました。

反響

まず、マネジメント勉強会を開くことが初めてだったので、どの程度参加してくれるのか不安がありましたが、
ふたを開けてみたら45名の方が参加してくれる結果となりました。
全社員の20%ぐらいの数字です。初回としては上々の結果でした。

意外とマネジメントに対して興味があることがわかったのも収穫の一つでした。

また、質問等はslidoというwebサービスで随時投げてもらう形にしていました。
勉強会の最後に質問に回答する時間を設けたのですが、こちらも非常に多くの質問(38問)をいただけて、やった甲斐があったというものでした。

アンケートも取らせていただいたので、一部抜粋して紹介します。

受取る側にも大きく左右されるのでマネジメントは本当に難しく、今回のような「受ける側」の姿勢や知識を学べるのはとても有意義なものと思います。受ける側(主に部下となるようなメンバー)にたまに見受けられる「こうあるべき」という気持ちが前面になってしまうのを助長しそう(自分に都合のいい部分しか吸収してくれない人も多いので)ではあるので、やる側(主に上司)の知識やスキルを伸ばすのも課題と感じました。

-

1on1だけでなく、自分の課題を見つけて成長していく思考法も学ぶことができ、とても勉強になりました!普段は評価面談以外で1on1をしていただく機会はあまりないのですが、
自分も誰かに1on1を頼みたいという気持ちになりました。

概ね好評だったようで良かったです!

チームビルディング研修 ~チームはみんなで作るもの~

2回目のテーマは「チームビルディング」にしました。
このテーマにした理由は、
1回目のアンケートでマネジメントのどういう分野の研修を受けたいかを聞いた結果、回答が多かったというのもありますが、
やることで効果が高そうだと思ったのが主な理由になります。

効果が高そうと考えた背景は下記になります。

上記考えのもと、内容はチームビルディングをするうえでメンバー自身で行動を起こせるようなものにしました。

具体的なアジェンダは下記になります。

  • アジェンダ
    1. チームビルディングとは?
    2. チームのステージについて
    3. 4つのリードスタイル
    4. 「チームステージ x リードスタイル」毎の立ち回り
    5. 仕事を通じて成長できるチームの仕組みづくり

大まかな内容は、

などを紹介する事にしました。

5.の「仕事を通じて成長できるチームの仕組みづくり」だけは、リーダー向けの内容にして、リーダーも参加することを促す形にしました。

1on1の時と違って、テーマに対する知識を持っている人が少ないことを前提にしているので、
体系知識の説明を濃いめに、実際の具体アクションに落とせるように工夫して内容を作成しています。
飽きないように、その場で診断ができるようにインタラクティブなものも意識していました。

反響

前回の良い噂?が流れたのか、テーマ選びがニーズにマッチしていたのかわかりませんが、
81名もの方が参加してくれる形となりました。
全社員比率でいうと35%ぐらいです。3人に1人は参加してくれたと考えるとすごい参加率です。

この研修でもアンケートを取らせてもらったので内容を紹介します。

今のチームはフォローはし合うものの、基本的には個々で働いている意識があることに気づきました。研修で今後できそうなことがわかってよかったです。ありがとうございました。

-

来期から新チームを組むことになるので、非常にタイムリーで勉強になりました!ありがとうございました!

-

チームの風通しの良さなどチームワークが仕事を続ける中で一番大事だと考えているので、この研修をうけることができて、とても感謝しています。これからも受講したいです。

狙いが達成できていそうでよかったです!

まとめ

2回開催して見て思いましたが、ラクーンはこういった勉強会に積極的に参加してくれたり、応援してくれたりする人が非常に多いです。

採用の現場などでこういったことを話すことは多いのですが、改めてこの身で体験できたのは良かったです。

また、マネジメントに関する知識は抽象度が高いものが多く、実務に活かすためには自分で具体化という作業を行う必要があります。
この部分の平易化には需要があることがこの体験を通じて理解できたので、この取り組み今後も続けていこうと思います。

何事も継続が大事だと思うので、来年も開催します!

ヒンメルならそうした。(おあとがよろしいようで~)

さて、こんなラクーンでは新しい仲間を絶賛大募集しています!
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それでは~。

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