WindowsのVagrantでUbuntu環境を構築する
こんにちは、開発チームの大原です。
プログラムの開発環境として、Linuxの仮想マシンをローカルPC内に構築することがあります。
仮想化ソフトウエアとしてVirtualBoxが、そのVirtualBoxを使いやすくするツールとしてVagrantがよく使用されています。
これから、WindowsにおけるVagrantの基本的な使い方を紹介します。
VirtualBoxをインストールする
- https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads にアクセスし、「Windows hosts」をクリックしてインストーラをダウンロードします
- インストーラを実行します
Vagrantをインストールする
- https://www.vagrantup.com/downloads.html にアクセスし、Windowsの「32-bit」か「64-bit」をクリックしてインストーラをダウンロードします
- 使っているWindowsが何bitかは、Windows10なら「Windowsキー > 設定 > システム > バージョン情報」で確認できます。(Windowsキー+Pauseキーでもシステム画面が開きます)
- インストーラを実行します
Boxを探す
- https://app.vagrantup.com/boxes/search にアクセスし、使いたいBoxを探します。今回はUbuntu16の64bit版の
ubuntu/xenial64
を使うことにします
Vagrantfileを作成する
- まず作業用フォルダを作成します。どこでも良いので、例えばデスクトップに `ubuntu` フォルダを作るとします
- ubuntuフォルダをコマンドプロンプトで開きます。ubuntuフォルダを開き、アドレスバーに
cmd
と入力し、エンターキーを押すと簡単です vagrant init ubuntu/xenial64
をコマンドプロンプトに入力してエンターキーを押すと、フォルダにVagrantfileが作成されます- 仮想マシンに対してIPアドレスとポートを指定してアクセスできるように、Vagrantfileを編集しますVagrantfileをテキストエディタで開き、
# config.vm.network "private_network", ip: "192.168.33.10"
のコメントアウトの#
を削除します。IPアドレスは必要に応じて修正してください
仮想マシンを起動する
- 先程のコマンドプロンプト(カレントディレクトリがVagrantfileを配置したフォルダ)で
vagrant up
を入力してエンターキーを押します - 再起動は
vagrant reload
、シャットダウンはvagrant halt
です
仮想マシンに接続する
- 先程のコマンドプロンプト(カレントディレクトリがVagrantfileを配置したフォルダ)で、
vagrant ssh
コマンドを実行すると、仮想マシンに接続できます - 普段利用しているターミナルアプリを使いたい場合は、下記を指定して仮想マシンに接続します
- 接続先: 192.168.33.10 (Vagrantfileのprivate_networkで指定したもの)
- ユーザ名: ubuntu
- SSHキー: Vagrantfileを配置したフォルダの .vagrant\machines\default\virtualbox\private_key
- ログイン後に、rootユーザになりたい場合は
sudo -i
コマンドでなれます
Windowsと仮想マシンでファイルを共有する
- Vagrantはデフォルトで下記のフォルダが共有されています
- WindowsのVagrantfileを配置したフォルダ
- 仮想マシンの
/vagrant/
ディレクトリ
- 確認として、仮想マシンで
echo test > /vagrant/test.txt
を実行すると、WindowsのVagrantfileを配置したフォルダにtest.txtファイルが作成されます
まとめ
Vagrantfileを配置したフォルダでvagrant upコマンドを実行するだけで仮想マシンが立ち上がるので、すぐにLinux環境が欲しいときに便利です。