こんにちは、たむらです。
今回は新卒総合職に対してのIT研修の取組みを紹介します。

 ラクーンは2018年1月現在で約120名程の従業員が在籍していますが、うち30名強が技術戦略部、15名程がデザイン戦略部で、残る従業員は営業やカスタマーサポートといったいわゆる総合職に就いています。自社WEBサービスを事業の基盤としている企業ですから、当然そういった総合職のメンバーもシステムに何かしかの形で携わることになりますが、全員がシステムに精通している訳ではありません。

 そこで技術戦略部では総合職のメンバー向けに、データ分析や調査をある程度自分でできる様になる為の「SQL研修」や、「Googleアナリティクス研修」などの勉強会を定期的に開催していました。そんな中、3年前から新たな取組みとして、新卒向けIT研修を行う様になりました。

研修のきっかけ

新卒総合職に対してもIT研修を行おうと思ったきっかけは、カスタマーサポートチームの方のひと言からでした。カスタマーサポートチームはお客様との窓口をしてくれているチームで、システムに関しての問い合わせもこのチームが対応してくれています。

ある時このチームの方が、
「システムトラブル系の対応は、自分も詳しくないからちょっと自信無さげな口調になっちゃう。」
と話してくれたのを聞き、はっとしました。

 確かに、総合職側ではIT関連の研修を手厚くはやっておらず、人によっては苦手と感じる人も社内に少なからず居そうでした。でも、社外のお客様から見ればラクーンはWEBサービスを提供している会社です。当然、その社員はシステムに詳しいと期待されてしまいます。その期待に対するちょっとした引け目を解消してあげれば、カスタマーサポート業務も自信をもって行えるし、顧客満足にも繋がっていくのではないかと感じました。

研修目的の設定

 これをきっかけとして、非エンジニア向けの”割と本格的な”IT研修の検討を始めました。そして以下のように研修目的を定めて研修を行うことにしました。

1. WEBサービスの基礎知識を身に付ける
  メインの目的です。お客様やエンジニアとのコミュニケーションで支障がない状態を目指します。まずは最低限知らないと会話ができない、"Cookie"や"キャッシュ"などの言葉や概念など、基礎的なインターネットやメールの仕組みを学習します。その上でラクーンで提供しているWEBサービスのおおよその仕組みや仕様を習得し、サービスの業務仕様やシステムのバックグラウンドについても把握してもらいます。

2. 作業効率化のツールとしてプログラミングを学ぶ
  そのままですが、「プログラミングをある程度できる様になってもらう」という目的です。例えば、VBAやExcel関数などは少し仕組みが分かればすぐに用いることができ、作業効率を大きく高める可能性があります。また、どの様な職種でも使う機会があるものです。最低限のプログラミングの基礎知識を覚えることで利用に対する障壁を下げ、ツール(手段)として使えるきっかけを作ります。

3. 未知の課題に対してのアプローチ方法を学ぶ
  これは、必ずしもIT研修で目的とすべき部分ではないのですが、敢えて要素として取り込みました。
  総合職の新卒の殆どは、IT関係はほぼ未経験です。その為、WEBサービスの仕組みからプログラミング迄を一通り学ぶのはかなりの負荷となります。そんな大きな未知の課題に対して、どうアプローチして対処するかを学んで貰うことも一つの目的としました。調べ方、先輩への頼り方、時間の使い方・・・などなど、仕事をする上で必要なノウハウをこの研修で少しでも身につけてもらう為、かなり密度を濃くして考えることを要求するカリキュラムを作っています。

4. 自信を持ってもらう
  研修後には身に付けた知識やスキルを大いに生かして業務に当たって欲しいと思います。やる気と自信を持ってもらうことは研修の重要なポイントですよね。

具体的な研修の内容

これらの目的を元に、実際に行っている研修は下記の様なものです。これらをみっちり2週間程かけて実施します。

 座学研修(2日間)
  •  セキュリティルール
  •  PCの使い方・社内環境について
  •  インターネットの仕組み
  •  メールの仕組み
  •  WEBシステムの仕組み
  •  著作権・ライセンスについて
  •  システム開発の流れ
  •  ラクーンの提供するサービスについて

 実技研修(10日間)
  • HTML+JavaScript研修
  • プログラミング実践研修(任意のアプリ・サイトを作る)

 研修自体の準備は初回は主にシニアエンジニアにしてもらい、きっちりした資料を作ってもらいました。初年度以降は講師を若手層にスライドさせつつ、前年度の資料をブラッシュアップして実施しています。その為、2年目以降はあまり負担を掛けずに研修も運用することができています。

実際の研修風景
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やってみて・・・

ある年に受講した新人の感想です。
  • 「今日の研修で心が折れました。」(実技研修1日目)
  • 「心が折れ続ける一日。。。」(実技研修数日目)
  • 「研修つらいです。でも、少しづつ慣れて、できるようになってきたので頑張ります!」(実技研修中盤)
  • 「技術研修終わりました。自分でここまで作れることが信じられなかったです。」(実技研修最終日)
  • 「技術研修で学んだ事を生かして仕事をしています。嬉しいです。」(仮配属後)
なんか、凄く頑張って取り組んでくれたのがひしひしと伝わってきますね本当にお疲れ様!

 この研修を始めて数年が経ちますが、やはり毎年殆どの新人は非常に苦労して研修に取り組んでいます。でも一通りの研修を終えた後は、システムやプログラミングの知識を得たことで皆それなりの自信を手にしてくれているようで、掲げている研修目的も概ね達成できていると感じています。ぜひその後の業務で生かして欲しいですね。

以上、「新卒総合職へのIT研修」の取組みについての紹介でした。